mineral / flora ~テキスタイルとファッションのシームレスなデザイン~

江成 遥
2016
学科
大学院
受賞区分
学長賞
備考

今日、テキスタイル製品とファッション製品とは、多くの場合、異なる文脈の中でデザインが行われている。中間製品であるテキスタイルの多くは、最終製品であるファッションデザインを十分に考慮してデザインされておらず、最終製品として形にならないためにその価値を認められていないものも少なくない。一方、ファッションデザインの現場でも、テキスタイルは単なる素材である以上に、その色や柄、質感は最終製品の機能、フォルムと共にデザインの中核をなすものである。しかし、テキスタイルからデザインを行うファッションデザイナーはけして多くはない。本研究のテーマは、テキスタイルとファッションを一貫したコンセプトでデザインすることで、より両者が融合したデザインを行うことである。
緯糸を多色使いし高密度に打ち込むことで、写真のようなリアルな表現を可能にしたフォトジャカードという技法を用い、テキスタイルを制作した。最終製品である服や鞄のデザイン・パターンメイキング・トワールメイキングをテキスタイル制作と同時進行で行うことで、デザイン意図がテキスタイルから反映された自由度の高い制作を行うことができた。
テキスタイルとファッションを一貫してデザインするためには、両者のデザインおよび生産の部門が密接に連携できることが重要である。テキスタイルの産地が最終製品のデザインの部門を持つことはメリットが大きく、これからの産地の発展につながるものであると考える。

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本コンテンツは、神戸芸術工科大学卒展〔学部・大学院〕選抜集において、ホームページへの掲載を使用許可された作品を基に制作しております。 卒業生の方で改めて掲載に差し障りがある場合には、本学広報入試課までお問い合わせくださいますようよろしくお願いいたします。