和づみ wazumi ~日本の美を表現する知育玩具の提案~

大崎 温子
2016
学科
プロダクトデザイン学科
受賞区分
学長賞
備考

今ある西洋的な「完成された美しさ」をもった積み木に視点をおき、日本的美しさである「未完の美」をテーマにした新たな玩具のデザインに取り組みました。余白や崩しを「美」と捉え、完全でないものに美しさを見出す「未完の美」こそが日本特有の美の感性だと考え、積み上げたり組み合わせたとき造形に「崩し」が生まれる2つの玩具を制作しました。一つ目が「重心のゆがみで造形を崩す積み玩具」で、長い柄がついていることにより角度によって重心が左右にふられ、積み上げることによりアンバランスな造形をつくりだす玩具です。側面に空いた穴に柄を差し込んでいくことにより、まるで生け花のような更なる有機的な造形をつくることが出来ます。摩擦によって玩具同士が固定されるよう側面にはチリメンを巻いています。梅や桜をイメージした赤のグラデーションを使い、繊細で華やかなデザインを目指しました。二つ目は「砂のかたよりで表情を変える積み玩具」で、布の中に砂が入っているため柔らかく、そのときその時、一度きりの造形を楽しめる玩具です。砂の集め方で様々な表情をつくり、また色んな形の土台に積み上げる事ができます。日本庭園の「いし」のように角度や置き方によって見え方が変化する玩具です。つくりだした「モノ」自体に美しさを見出すのはもちろん、その周りの「空間」まで一つの作品として捉え、崩しや余白といった日本の美を表現して遊べる玩具となっています。

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本コンテンツは、神戸芸術工科大学卒展〔学部・大学院〕選抜集において、ホームページへの掲載を使用許可された作品を基に制作しております。 卒業生の方で改めて掲載に差し障りがある場合には、本学広報入試課までお問い合わせくださいますようよろしくお願いいたします。