何よりか誰 ~空間と存在をテーマとした絵画表現の研究~

大野 実奈
2016
学科
クラフト・美術学科
受賞区分
学科賞
備考

制作する上で人は主観でしか世界を見ることができないことについて考え、個が存在するにはどのような所にどう存在しているのかが重要であると思うようになりました。人の体は一つしかなくその立つ場所、見える景色は限られており、個の存在はその限られた中での体験と想像から認識するしかない不確かなものではなかろうかと考えます。そこで私は限られた空間にその個の存在を表現したいと思い制作しました。
主体は筆跡と絵の具の垂れによりできるモチーフのない形に陰影をつけ物体として捉え、それに血管や筋肉、皮膚の皺などの生物的な曲線を意識しながら描き一つ一つの固体として確立させました。さらに個の存在の成立には何らかの影響を受たり、身近に他の存在が現れるなどその時々により状況は様々です。画面ごとに主体となる固まりに加え複数配置し物体同士の関係に不安定さがうまれることで一つの存在が違う見え方をする可能性をさぐりました。

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